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●ベジタリアンにとっての健康●


おそらく医学的データの集積、地球環境への関心の高まり、健康・美容に対する関心の高まり、などにより、今、欧米諸国をはじめ日本でもベジタリアンが急増していると言われています。1995年アメリカでは、保健社会福祉省と農務省で国民のためのダイエタリー・ガイドライン(適切な食事週間の勧め)によってベジタリアンフードが是認されました。

ベジタリアン・フードはどのように健康にいいのでしょうか?また、どんなことに気をつけたらいいのでしょうか?

ここにいくつかの健康のためのガイドラインをご紹介しましたが、それぞれの健康に対する解釈の差によって、共通の見解と相反する見解があります。

例えば、野菜について、なるべく火を通したほうがよい(アーユルヴェーダ)というのと、生のほうが火を通すより良い(無限健康法)というもの、あるいは乳製品についても摂ったほうが良いとする立場、絶対に止めるべき、とあります。

私は、アーユルヴェーダがいうようにひとりひとりエネルギーや体質に差があり、さらには年齢、住む場所、ライフスタイル等々により適切な食生活が違ってくると思います。ですから、自分にとって一番良い状態(エネルギーにあふれて元気になり、頭が冴えて明晰な思考ができる状態)をもたらしてくれる食事法をそれぞれが体で感じ取って取り入れるべきだと思います。それは頭で考えるというより、自分の身体の声を聞く、身体のバランスの状態をよく観察することで発見できるのではないでしょうか。



望ましい食事法ポイント
 ・・・
 さまざまな食養生にも共通点がありました。
考えてみればあたりまえのことばかり。
  • 愛情を込めて調理されたものを感謝の気持ちをもっていただく。
  • 朝は胃に負担のない軽いものと水分をたくさん、昼は栄養のあるもの、
      夜は昼より軽いものをいただく。
  • 腹八分目でよく噛んでいただく。

    医学的・栄養学的観点からみた望ましいベジタリアン・ダイエット
    1. バランスよく多品種の食品をとること
    2. 必要なタンパク質を得るため、豆類、とくに大豆製品を多めにとること。卵や乳製品を摂取していれば、タンパク質に関して問題はない。
    3. 鉄分の不足に注意すること。鉄分は動物性食品に豊富であるが、豆類などの植物性食品にも含まれている。
    4. 乳製品をとらない場合、カルシウムを含む植物性食品を十分に摂取すること。
    5. ミネラル類は、ナッツや大豆製品に含まれているが、サプリメントを用いることもできる。
    6. 卵や乳製品をとっている限り、ビタミンB12不足の心配はない。
    7. 亜鉛は、卵や乳製品の帆か、豆類などの植物性食品に含まれているが、不足する可能性があればサプリメントを用いる。
    参考:ベジタリアンの健康学 ダイエットからエコロジーまで (蒲原聖可著 丸善)



    ベジタリアンフードが疾患を防ぐ理由
    1. 総脂肪量と飽和脂肪酸量が少ないため、生活習慣病やガンのリスクを減らす。
    2. コレステロールが少なく、高脂血症のリスクを減らす。
    3. 食物繊維が多いので、虚血性心疾患やガンのリスクを減らす。。
    4. 抗酸化剤(ファイトケミカル)が多く含まれていて、活性酸素による障害を防ぎ、ガンを予防する。。
    5. ベジタリアンフードに含まれるタンパク質の量と質は適切なため、カルシウムの喪失や腎機能への負担のリスクを減らす。
    参考:ベジタリアンの健康学 ダイエットからエコロジーまで (蒲原聖可著 丸善)



    植物性食品とファイトケミカル
      健康ブームにのって最近よく耳にする、イソフラボン(大豆に含まれる)、サポニン(豆類)、ポリフェノール(赤ワインなど)、ベータカロチン(オレンジなど)、リコピン(トマト)などはみなファイトケミカル(phytochemical)と呼ばれている物質である。

      栄養素ではないが、私たちが健康を保つ上で重要な役割を果たしている。ファイトケミカルは数千種類以上もあり、一つの野菜や果物には数十〜数百種類が存在する。その生物学的な活性はさまざまであるが、その多くは抗酸化作用をもつ。

    1. 大豆イソフラボン・・・エストロゲン様作用の他、抗がん作用、骨密度の低下抑制、抗酸化作用、抗菌作用などの働きを持ち、骨粗しょう症、乳がん、更年期障害の不定愁訴などを防ぐ。

    2. 茶カテキン・・・抗菌、抗ウィルス作用、抗酸化作用、抗がん作用などを持つ。虫歯や歯周病を防ぐ。

    3. 赤ワインポリフェノール・・・LDLコレステロールの酸化を阻害し、動脈硬化を抑制し、心臓病を防ぐ。

    4. ブロッコリーのスルフォラフェインなど・・・発ガン物質が細胞内に進入するステップを阻害する。またDNA障害を阻害・抑制したり腫瘍のサイズを縮小させたりという作用を持つ。

    5. ほうれん草のカロチノイド・・・目の老化を防ぎ、視力の低下を抑制する。

    6. トマトのリコピン・・・強力な抗酸化作用を持ち、ガンを防ぐ。リコピンは赤い色素なので、真っ赤によく熟したトマトに多く含まれる。

    7. フラボノイド・・・あらゆる野菜に含まれる黄色系統の色素で、ポリフェノール化合物であり、抗酸化作用を持つ。

    * 今多くのサプリメントが市場に出回っているが、サプリメントをとるよりもバランスのとれたベジタリアン・フードにすぐるものはないと思われる。
    参考:ベジタリアンの健康学 ダイエットからエコロジーまで (蒲原聖可著 丸善)






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